vol.4 こずこずさん




04

こずこずさんのお話


今回の対談のテーマ
「好きな事を趣味で終わらせない決断 」



きくち こずえ  氏(プロフィール)
(通称:こずこず)


イラストレーター/デザイナー
~人と地球をハッピー
カラフルな世界で彩ります~

こんにちは、イラストレポーターのこずこずです。
東京でイラストレーター、デザイナー、アーティストとして 活動しています。
幼い頃から 話すことよりも絵を書く方が得意だったお絵かき少女が、気づけばイラストやデザインといった視覚で人を楽しませるお仕事をしていました。
子供時代は今では考えられないくらい自分の気持ちを伝えるのが苦手なタイプでしたが、大人になり得意なイラストを少しづつ発信し始め、個展を開催していくようになると「まるで水を得た魚だね」と 知人に言われるくらいイキイキとしている自分を発見。
「絵」が自分と人とを繋げてくれる「架け橋」になって、いつも自分を応援してくれるように、イラストがあなたの魅力を伝える架け橋としてお役立ちできること願いお一人お一人のご縁を大切にお届けしてまいります。





日下(インタビュアー:以下記名略)
好きなことを趣味で終わらせない決断、というテーマでお話をお聞きしたいです。


こずえさん:
おおー、素敵なテーマですね。


―よろしくお願いします。何がきっかけで絵を描くことを仕事にしようと思ったんですか?


こずえさん:
高校の文化祭でポスターを描かせてもらって、それを多くの人が喜んでくれたんです。職業にしようと思ったのは、いろんな人に「ポスターいいね」って言われたこと。自分自身に自信があったわけじゃないんですけど、絵ですごく喜んでくれる人がいるって知った時に、自己肯定感が上がったんです。嬉しくて、その喜びの体験がいつか仕事にしたいという思いになりました。


―仕事になったタイミングっていつだったんですか?


こずえさん:
すごい自然な流れで、最初は似顔絵のオーダーだったんですよ。


―SNSとかで依頼が来たんですか?


こずえさん:
その当時はmixiが主流で、そこで自分の作品とかを発信してて。知り合いの人から描いて欲しいと言われて。その時は金額とか決めていなくて、お礼で頂いたんですけど。それが自然とメニュー化して行って、自然な流れでお仕事になったという感じです。

―趣味が仕事に変わった時、何か自分の中で変化はありましたか?


こずえさん:
最初はお小遣い感覚で、わーい!という感じでしたけど。仕事としてしっかり料金を頂くようになると、今までは楽しんで好きなようにやってたのが、要望に応える、いかに喜んでもらえるかを考えるようになりました。


―仕事になると、期限とかも決まってきますしね。


こずえさん:
そうですね、納期が大事です。ただ好きな製作をするのとは違って納期の中でお客様に喜んでもらって、プロフェッショナルになろうと。私も変わらなきゃいけないと思ったし、やるからには喜んでもらいたいと思って、エネルギーの出し方というか…。ピッとした自分になる感じがします。


―もともとビジネスライクな考え方をお持ちだったんですか?


こずえさん:
全然持っていないです。(笑)
提案とか営業も苦手で誰かにお願いしたいと思っているくらいなんですけど。
提供できるものがあるわけだし、まずは自分でできるところでやっていこうと幅を広げているところです。ビジネス的な考えとかはいまだに勉強中です。


―例えばイベントをやるとなると集客が必要になったり、絵を描く事以外のことも求められますもんね。


こずえさん:
料金設定とか、ご案内の文章を考えたりとか、苦手だけどこれはセットでやってくるものだから頑張ってやろうって。


―仕事にしたことによって変わったことはあります?


こずえさん:
仕事だからこその達成感や喜びはありますね。出来上がった時、お客さんが喜んでくれた、いいものが出せた時に味わえる感覚は仕事じゃないと味わえない種類の喜びだと思います。男性性が満たされるというか。


―あー!なるほど!きっと趣味と仕事の差ってそこが鍵な気がします。社会的評価のような。自分の力を試すというか。


こずえさん:
自分で行動して、狩りに行って獲物を捕るみたいな。お金になるということは物質的にも満たされる。達成すると嬉しいとか。そういう違いはありますよね。


―それはすごく決定的な違いですね。


こずえさん:
趣味を仕事にするかしないかって、自分で満足することを求めているのか、自分がつくったもので勝負できるフィールドを持ちたいのか


―そう言われると、自分の進みたい道が見える気がしますね。


こずえさん:
男性的な社会的ポジションも、子育てなどの女性的ポジションも、どっちも持っていてバランスが整っている方が沢山いらっしゃって。そこのキラキラしている部分がカッコよくて、そうなりたいなと思ったんです。
自分で描くだけでも楽しいんですけど、見てもらえる喜びに併せて自分でも収入を得ることが出来るんだと自信にもつながる。自分を肯定できる気がします。そこに惹かれています。


―逆に仕事にしたからこその悩みはありますか?


こずえさん:
体調が悪くなった時とかに、納期スケジュールが遅れてお客様との信頼関係が崩れるというのが一番怖いですね。そこのプレッシャーはあります。
ガンガンお仕事を入れすぎると自分はバランスを崩しやすいので、塩梅を気をつけないと嫌いなことになっちゃいそうです。

―自分のペースで仕事を作っていくということですね。


こずえさん:
どこを自分が望んでいるのか、ですよね。
最初は結果を出すまでやるっていうのがかっこいいと思っていて私もそこを目指していたんですけど。
今一番大事にしたいことは、オリジナルの作品を作って展示会で喜んでもらいたいっていう一つに絞れたんです。
今は作品を作る時間を調整して自分で作ったりして、そのぽっかり出来た時間でやりたい事に邁進できるかなぁとワクワクしています。
その時に一番熱を注ぎたいところを大事にすればいいのかな。て言ってもまた半年後にはガンガンお仕事してるかもしれません(笑)


―要はそれでいいって事ですよね。ペースですら自分のその時の求める物によって変えてもいいと。


こずえさん:
どうやって生きていきたいのか、何を大切にしたいのかって、自分の人生をベースに考えていいんじゃないかな。


―趣味を仕事にしようかなって悩んでる方って、仕事にしたら大変なんじゃないかとか、忙しくなったらどうしようとか、求められるプレッシャーがあると思うんですけど。でもその求められることすら自分でコントロールしていいって思えれば、できるとこから始めようってハードルがうんと低くなる気がしますね。


こずえさん:
迷っている人って、今の状態も好きでそこが崩れるのも嫌だし、でも挑戦する自分を見てみたいというどっちもあると思うんですけど。やりたいっていう気持ちもあるわけだからそこにどっぶり使ってみる時期があってもいいんじゃないかと思っていて。
そこで、このやり方は好きって思うか、そうじゃないかでまた選択が生まれてくると思うので。まず来たものはやってみるという荒治療をしてみるのも一つですよね。やるとわかることがあるから。その都度選んでいけたら、挑戦し続けることができるんじゃないですかね。


(インタビュアー/日下 郁)